前回はカオスの町「バラナシ」についてでした。バラナシから向かったのは仏教四大聖地の一つであるサールナート(sarnath)バラナシからは日帰りでも余裕があるくらいの距離です。
サールナートについて
以前、記事にも書きましたがブッダガヤの菩提樹の下で悟りを開いたブッダ。
経緯としては6年の苦行の末に
苦行・・・✖
↓
瞑想・・・〇
と気づき、瞑想によって悟りを開いています。
※詳しく・・・もないけど、こちらの記事を参照願います。
こういう経緯で悟りを開いているので、ブッタは悟りを開いてまず伝えなければいけない相手がいます。
苦行時代、ブッダは他の5人の修行僧と共に苦行をしていました。
通称「くぎょ友」
実際に経典でも「友よ」という言葉から話し始めたとあります。決して師匠と弟子という関係ではなく、あくまで対等な関係で最初の説法が始まったというのは非常に大切なポイントです。
彼らに「悟りを開くためには苦行じゃないよ!瞑想だよ!」ということを伝えなければいけません。それこそブッタが自分の経験から得た大切な真理だからです。
苦行を捨てたブッタのことをその5人は軽蔑していたので、最初はなかなか聞き入れなかったみたいですが、話を聞く内に次第に納得し始め、ついにはブッタの最初の弟子になったと言われています。事実上、この時始めて仏教という宗教が誕生したことになります。
これが仏教で大きな出来事である「初転法輪」です。「初めて法の車輪が回転した」という意味です。サールナートがまさにその場所なのです。
この後、45年続くブッダの説法の旅の記念すべき最初の場所として、仏教の四大聖地の一つに数えられています。
実際のサールナートについて
バラナシからはトゥクトゥクを乗り継いで1時間もかからずに、簡単に行くことができます。
入口から遺跡が広がります。
そして、その奥には初転法輪を記念して今から2300年前頃に建てられ始めた大きなストゥーパがあります。現在のストゥーパは1400年ほど前に建てられたとされています。
サールナートにある主なものは、それだけです。
「ブッダの軌跡に思いを馳せる」という脳内遊戯の回路を持ち合わせてない方にとっては、退屈かもしれません。
私はもちろんブッダがいた場所ということで、脳内タイムスリップして感動に浸ってましたので、他のどの観光客よりも長時間いたように思います。
というわけで、ブッダガヤについで仏教四大聖地二つ目の訪問でした。
次回はアラハバッドについて
旅行者みんなに言われた「そこどこ?」
です。