中学ぐらいん時さ、男子の中で「何年も〇〇やったら、仙人になれる」とかいう、謎の言い伝えあったよね。中学校によってなれるもの違ってたけど。仙人とか、魔法使いとか、妖精とか。
そっちの方法で仙人になるのは、ありがたいことにもう無理なんで、今回は別の方法で仙人を目指す。
その場所は、泰山。
泰山は神話の世界から、何千年もの間、中国で神聖視されてきた山。その中でも特に道教においては重要視されてる。道教の神仙思想と深いつかながりがあって、泰山に登ることで仙人に近づけるという説もある。始皇帝を初めとする歴代の皇帝や、孔子も登ったことあるとか。
ナルトは凄い努力して仙人モード手に入れてたけど、俺は1日で仙人になってやるってばよ!!
はい、今回の移動も夜行列車。
座席の角度90度。移動時間13時間。まぁまぁタフやでこれ。
車内の様子。
もはや、博物館に展示されてるミイラ。笑
標高1500mの山やから、そんな高くないねんけど、普通の登山じゃないんだよこれが!
全て階段。
約7000段。
膝壊れんじゃねーか?って不安。
麓から中間地点までバスが出てて、そこからロープウェイも出てるらしく、気軽に登れる。
・・・けど!!泰山信仰を体感するために来てるのに、文明の力に頼ってどうするんですか?!そんな簡単に仙人なってええんですか?!てことで、バックパック背負って自分の足で登りました。7000段。
こういう階段を登って登って・・・
中間地点であるこの「中天門」まで約2時間。ここまでは階段も急じゃないから、きつくない。
そこから頂上までが、大変。
みんな休憩しながら登る。もう結構来たやろー。って、上、見上げたらこの景色。
思わず「マジかー・・・。」って声に出してもた。
途中あった看板。
丁寧に日本語付けてくれてる。まさかの漢字の音読みっていうのも面白いけど、右下の重いヤツだけ、日本語訳になってるのがシュール。笑
ただ、こんな山ん中で誰が訴訟起こすねん。笑
ほら、この門見て。
仙人になれる感じ出してきてる。
んで、登り続けること、3時間。
登り初めて約5時間。
着いたよ。頂上。
ふくらはぎの筋疲労ハンパなくて、笑えん。
孔子も絶対こんな顔なったはずやで。
頂上には道教の最高神である「玉皇上帝」が祀られてる。この神様は、他の神様や人間の運命を司ってる。ものすごい神様。
しっかりお参りしたし、仙人に近づけたかな!
(後日調べたら、登るだけで仙人になれるとは言われてないみたいです。残念。)
日本で馴染みのない道教の話(かなりざっくり)
道教については、読めば読むほど頭こんがらがってくるので、ホドホドに勉強した個人的な解釈。
道教の考え方で中心となるのが「道」読み方はタオ。
この「道」ってのは、
全てのものを生み出す根源であって、人知を超えた、宇宙や人生を支配する真理である。
やて。もうこの時点で逃げ出したくなる。
わかりやすく言ったら、
「道」ってのは、人間があーだこーだ考えた所で辿り付けるようなものじゃねーんだよ。ってこと。
そして、そんな人間の考えでは辿り付けない「道」に近づくためには、考えるんじゃなくて自然に身を任せなきゃダメだよ。に繋がる。
Don’t think, Feel.(考えるんじゃない、感じるんだ)
byブルースリー
そこで、大切なのが「無為自然」という生き方。
これは「無為」と「自然」の2つの言葉から出来てる。
「無為」ってのは、人間的な作為を無くすこと。
「自然」ってのは、自ずから然るべき生き方をする。
人間的な作為ってのは、私欲や、他を意識することで発生してる行動意識(やと思う)←気弱。
たとえば、人の上に立ちたいとか、お金持ちになりたい。とか、アイツよりいい大学に入りたい。人からよく見られたい。既読無視したら、なんて言われるか怖いから返信する。などなど、僕らの生活の中でも腐るほど発生してる行動原理。
そういうのを無くした状態で、自然に心が思うままに身を任せて生きましょう。ありのまま自然体の心で生きましょうということが無為自然。
ありのーままのー姿見せるのよー。
ありのーままのー自分を信じてー。
byエルサ
これまさに無為自然。
特に日本人は周りを意識し過ぎて、過度に窮屈さだったり息苦しさを感じてるのは事実あると思う。やから、もーーっと自分の心に目を向けて、らくーーに生きることは必要やと思う。決して欲張らず、自然体で。
ただね、完全なる無為自然の境地にまで至ったら、日本社会ではおそらくクズ認定受けると思う。やからまぁ、何事もバランスが大切やということで。