お墓参り ~中国(曲阜)~

泰山のご利益が見事にふくらはぎに降臨してて、まともに階段降りられへん。

バキバキな身体にムチ打って向かうのは儒教の開祖、孔子の生まれ故郷である、曲阜。孔子先生のお墓参りに。
孔子のこと祀って建てられた「孔廟」
歴代の孔家の家の跡地である「孔府」
孔家のお墓がある「孔林」

別々でも入場券買えるけど、3ヶ所セットの入場券もあるよ!っていう日本にも良くあるシステム。3ヶ所セット券で150元。

孔廟

これ、孔一族の家系図

ここまでで孔子から40代目まで

40代目から60代目。

写真とるん忘れたけど、これで全部じゃない。現在の孔垂長さんで、79代目やて。80代目の子ももう生まれてるらしい。

孔子が生まれたん紀元前551年やから、そらそうなんやけど、ちょっと考えたら、孔子って、キリストとか仏陀とかと同じ時代に生まれた人やん。その家系図が現代まで続いてるって、奇跡に近いと思う。凄い一族やで。

こんな一族に産まれてもたら、アホな事とか出来ひん。

いやー、明石家に生まれてよかった。気が楽。(お父さんごめんなさい)

そういや、こないだおばぁちゃんに明石家の家系図見せてもらったけど、A2ぐらいに収まりそうやったわ。
でも、家系図、見るの面白かった。こういう人たちの流れで今の自分があるやって、なんか自分の歴史的なこと感じた。

これが、孔廟

中国三大宮殿の1つ。実は日本にも、孔子廟は沢山ある。

孔府

後から増築はされたみたいやけど、孔一族が暮らした場所。

歴史的な建物の中にお土産屋さんとか、ジュース屋さんとかぶち込んじゃう中国の方の思い切りの良さは、日本人の感性とは少し違うみたい。姫路城の天守閣に31アイスあるくらい、え!?って所にジュース屋さんあったりする。


で、緊張の孔子先生のお墓、孔林。

広大な敷地に緑がいっぱいで、孔家の人達のお墓が並んでる。入口から歩いて15分ぐらいの所にありました。孔子先生のお墓。

福井の永平寺行った時も、ここに道元先輩の遺骨あるんかー。とか、軽く変態的な感動に包まれながら、お参りしたけど、ここも変態のテンション最高潮。感動ひとしお。

孔子だよ。あの有名な孔子のお墓。

孔子はそこまで高貴な家の出身ではなくて、しかも孔子が若い時に両親亡くなってもて、貧しくてかなり苦労したらしい。でも、勉学に励んで、51歳で司法長官のような地位にまでなる。その後、国を出て13年に及ぶ諸国放浪の旅の末、69歳で故郷に帰り、弟子の育成に励み、74歳で死去。

決して恵まれた環境ではなかったけど、死後2500年もの間、中国だけでなく日本や朝鮮半島にまで影響を与えた努力の人。

孔子、好きなので、今回は孔子先生のありがたーいお言葉をいくつか紹介。

「我、三人行えば、必ず我が師を得。その良き者を択びてこれに従う。その善からざるものにして、これを改む。」

意味:自分以外に2人いたら、師とすべき人を見つけられる。いい人はそれを手本にして、良くない人はその悪いところを自分に当てはめて正す。

良い人を手本にするのは、割と出来るけど、良くない人から学ぶのって意外と難しい。良くない人っていうか、自分にとって嫌な人。嫌いな人、ウザイ人って、こうーなんとなく無視しちゃうし、聞き流しちゃう。んで、自分の気の合う人とだけ話をしちゃいがち。でも、そうじゃなくて、気の合わない人、嫌な人からでも学べることは沢山あるし、無駄にしたらあかん、大切にせなあかんってこと。自分次第で他人全て師匠と出来る訳です。

「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」

意味:過ちをおかして改めないことを、過ちという。

自分自身ね、今まで色んなことやってきて、たーーーくさん怒られて、指導してもらって今があると思う。ごめんなさい、と、ありがとうございますの人生です。

間違ってもええんやで。1回間違ったら直したらええんやで。by孔子

「これを知るはこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」

意味:これを知ってるって人は、それを好きって言うてる人には及ばない。これが好きっていう人は、それを楽しんでる人には及ばない。

これ結構、心に響く。仕事でも、勉強でも、楽しんでやってる人ってホンマに成長早いし、すごい所まで到達する、充実してる。大変なこと、つらいことをネガティブな心で取り組むんやなくて、楽しんで取り組む。自分の気持ち次第で出来ると思うし、そういう姿勢人生でとても大切やと。

なんでも楽しんでやってる奴が1番強いねん。by孔子

「義を見てせざるは、勇なきなり」

意味:やるべき事が分かってるのに実行しないのは、勇気がないだけである。

これはそのままやね。自分で悩んでると思ってるけど、実際、心では答え出てることってよくある。昔、同じようなこと兄に言われたことがある。「俺な、マシで(A)か(B)かの二択で悩まなあかんことって人生でそんなに無いと思ってんねん。だいたい人が悩んでるって言うてるのは(A)か(Aをするのをビビってる)の間で悩んでるだけ。答えは簡単やで(A)するだけ。」て。

さては、孔子の本読んだな、兄め。笑

自分で答え分かってんだろ?ビビってんじゃねーよ。やれよ!by孔子

論語って、宗教の本っていうことは全くなくて、孔子が言った人生の教訓的な事が名言集みたいな形で書かれてるから読みやすい。機会があればぜひ。