南京から、電車に揺られること30時間。
着きました、南寧!
ん?・・・なんか違う。
やらかしたーーー・・・。
きっぷ買う時に何を思ったか、西寧のきっぷ買ったみたい。
名前似てるし、近そうに見えるでしょ?
でもこれね、直線距離にして約1700km(鹿児島~札幌間)
鹿児島行ってきまーす!言うて電車乗って、降りたら札幌やった。とか、日本やったら、まず有り得へん展開。
おやつ買って「30時間の寝台列車~♪」とか言うてる間に、スゲー勢いで目的地から遠ざかってたのかと思うと、あほ面で電車に乗ってた自分を呪いたくなる。
距離的にも時間的にも、人生最大のミス。
どんだけ後悔しても、今立ってるのは西寧。何度見ても西寧。来てしまったからには仕方ない。
とりあえず、、、寝よう。
カフェのWi-Fi使って宿探して、予約。
トゥクトゥクみたいなタクシー乗ってみたかったから、見つける。宿の名前と地図のスクリーンショットの画面みせて頼む。TKO木下みたいなタクシーのおっちゃん(以下、木下さん)宿のこと知らなそうな雰囲気。でも、とりあえず行ってみてくれるみたい。お値段は3元でいいって。
地図みて近くの場所に着くけど、宿は見当たらん。
木下さん、近くの売店入って「〇〇ってホステル知らん?」
店員「んー?知らないね。。。」
次の店入ってまた聞く。知らない。
地図アプリ開いてくれる人いて、どうやら大通り沿いではなくて、中に入った所みたい。木下さんと探す聞く探す聞く。。。このやり取り繰り返すこと十数回。
結果、日本でいう団地、しかも、塀で囲ってあって、入口に門もあってセキュリティ立ってる感じ。で、同じマンション10棟ぐらい立ってる中の3号棟。の1階。てか、ほぼ地下1階。
こんなん誰が見つけれんねん!!
ネットで日本人2人くらいコメント書いてたから、見つけ易いんか思たのに、あいつらの嗅覚どうなっとんねん思た。
ピンポン押したら、ナイナイの矢部さんみたいなフロントのお兄さん(以下、矢部さん)出てきてくれた。
んで、トゥクトゥクに置いてた荷物、取りに行く言うたら、矢部さんもなんでかしら一緒に付いてきた。
いやー、、、木下さんおらんかったら、絶対見つけられへんかったわー思て、3元言うてたけど10元渡した。
したら、首を横に振って受け取らへん。
え?!この人、チップも受け取らへんの!?素敵過ぎる!
って思ってたら、矢部となんか話して、矢部がキレ始めた。雲行きが怪しい。だんだんヒートアップしてる。。。
・・・待って、状況が掴めない。
したら矢部さん、スマホ見せてきた。
ピロン♪
画面「彼が言っているのは30元です。」
えーーーーーー!!!!ゼロ1個増えてるーーーーー!!
まさかの展開。
要するに、海外あるあるの「ぼったくり被害」に、現在進行形であいかけるってことか!
よし、状況は掴めた。
が、矢部と木下さんは完全に叫んで言い合いしてる。頭ん中で「喧嘩をやめて~2人を止めて~♪」の歌が流れる。 ぼったくり被害当事者の明石は置いてけぼりで、目の前で矢部と木下が喧嘩を繰り広げてる謎の状況に笑いがこみ上げてきた。笑
したら、矢部ちゃん、ものすごい大きい声で木下になんか言いながら立ち去っていった。
・・・え?
結局?
木下と僕の2人、、、無言で目をそらす木下。
気まずい雰囲気。
でももう、めんどくさいし、木下には感謝の気持ちあるし、払ってもええねんけど、分かっててぼったくりにそのまま引っかかるのも嫌やから、20元でどう?って聞いたら、木下、めっちゃ嫌そうな顔して受け取って帰って行った。
んで、ホステル向かおうとしたら、矢部さん、近くの売店から出てきて、またスマホ見せてきた。
画面「普通のタクシーでも、15元あれば駅から来れるよ。今、財布持ってなかったから、この売店で電子マネーから20元下ろしてきたんだ。」
ニコって笑って。
優しすぎる。
ぼったくりに対してあそこまでキレてくれたことも嬉しいし、お金払ってくれようとしてくれたとか、涙出そう。
木下の優しさ。からの裏切り。から矢部さんの優しさ。
中国はツンデレや。